[メイン] GM : ……では!
[メイン] GM : 準備が出来たら教えてください
[メイン] ゼムナス : あァ…
[メイン] ゼムナス : わかったァ…
[メイン] 西園寺レオ : わかりました!
[メイン] 西園寺レオ : 教えます!
[メイン] GM : わかりました
[メイン] GM : では……
[メイン] GM : 出航ですっ!
[メイン] ゼムナス : 出航だァ…
[メイン] 西園寺レオ : 出航です!
[メイン] GM :
[メイン] GM : アンサングデュエット「ラビットランド」
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
チャプター0「高鳴ハピネス」
────異界深度4
[メイン] GM :
[メイン] GM : 「ラビットランド」。この街で遊園地と言えば、ここだ。
[メイン] ゼムナス : 「ここがァ…件の場所か」
[メイン] GM : 今日も今日とて人で賑わうここに、また2人客がやってきた。
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様!こちらから並ぶんですよ!」
[メイン] ゼムナス : 「わかったァ…」
[メイン] ゼムナス : 「しかし、ここで本当に得られる物なのかァ…?」
[メイン] ゼムナス : 「心は…」
[メイン]
西園寺レオ :
「お父様に聞いたんです。周辺記憶って言うものがあって、連動するように思い出すものもあると!」
袖口を引っ張るようにして、列に並ぶ。
[メイン] ゼムナス : 「まァ…任せたのだから、付き合おう…」
[メイン] 西園寺レオ : 「初めから心がなかったとしても、きっとプリズムの溢れる遊園地なら少しずつ心の煌めきを手に入れられる気がしたんです!」
[メイン] ゼムナス : 記憶など、我らノーバディでは心の次に危ういものだがな…
[メイン] ゼムナス : 「…なるほどなァ」
[メイン] 西園寺レオ : 「...なんて、私がゼムナス様と遊園地に行きたかったというのもあるんですけどね」
[メイン] ゼムナス : 「私と、行くことがかァ…?」
[メイン]
西園寺レオ :
「えぇ、そうです」
貴方には、心がないのかも知れない。
[メイン] ゼムナス : 「...ふゥむ」
[メイン]
西園寺レオ :
それでも。
「あなたに憧れたのは、本当ですから!だから一緒に行きたいと思ったんです!」
[メイン]
ゼムナス :
「いいだろう…最も、断る立場でも無いからなァ…」
眩しい人間だ
[メイン] ゼムナス : 心に光を携える、強い人間だ…
[メイン] ゼムナス : 私が敗れた光に、今私は求められたのか…
[メイン]
西園寺レオ :
自分に『無い』ものだからこそ、その『穴の闇』に惹かれて。
ゼムナス様を拾ったあの日、私は運命だと感じたんです。
[メイン] ゼムナス : 「…ならばァ…何を遊ぶのか教えてもらおうか…」
[メイン] ゼムナス : 「私には、まず覚えがないからな…」
[メイン]
西園寺レオ :
「えーっと...」
ごそごそと、腰に下げたポシェットから地図を取り出し開きます。
[メイン]
ゼムナス :
「ほぉう…伊達に準備はしていなかったらしいなァ…」
上からそれを覗く
[メイン] 西園寺レオ : 「...あ」
[メイン] ゼムナス : 「どうかしたかァ…?」
[メイン]
西園寺レオ :
地図には、赤い丸が複数。
━━━━下調べの跡が、克明と。
[メイン]
ゼムナス :
「…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「......どう言う所なら、喜んでもらえるかなと思いまして。ああ迷惑だったら!ごめんなさい!!」
[メイン] ゼムナス : 「…いや、構わない…寧ろ…ふぅむ」
[メイン] ゼムナス : 「それだけ準備を重ねていたとは…大方お前も楽しみにしていたらしいなァ…遊園地とやら」
[メイン] 西園寺レオ : 「興味の出る所...ありましたか?」
[メイン] ゼムナス : 「…わからんな、故にィ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「えぇ、はい。普段からよく来ていますので!」
[メイン] ゼムナス : 「お前の行ってみたいところを見せてもらおうか…」
[メイン] 西園寺レオ : 「......っ!はい!」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…案内してくれ」
[メイン] ゼムナス : …事実、興味があるとすれば
[メイン] ゼムナス : 目の前の心が見たがるものだろう…
[メイン] ゼムナス : 私には無い物を以て、私を拾ったその心…
[メイン] 西園寺レオ : 「それではご教授します!まずは『トッキュウコースター』が目玉ですね!お腹が空いたら『カマキリ割烹』へ!『細かすぎるコーヒー』もオススメで...」
[メイン] ゼムナス : 「…なるほどなァ、随分と…多い」
[メイン] 西園寺レオ : 熱を帯びながら、ついつい早口になってしまう。自分が好きなものを、ゼムナス様にも好きになってほしくって。
[メイン] ゼムナス : 「しかし、飯時では無いだろうからァ…コースターを優先すべきか…」
[メイン] ゼムナス : 「先ずは、そこから向かうかァ…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「そうしましょう!開園間際なら比較的空いていますから良いと思います!」
[メイン] ゼムナス : 「わかった、できるだけ回るとしようかァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「...ふぅ、やっぱり人気みたいですがそれ程並んでいませんね!」
[メイン] 西園寺レオ : 1d100 並ぶ人数 (1D100) > 87
[メイン] ゼムナス : 「…そうかァ?」
[メイン] ゼムナス : 「随分と、長蛇に見えるがァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「そうですよ!酷い時なんて100は普通に超えてしまうんですよ!」
[メイン] ゼムナス : 「なるほどなァ…ならば、僥倖か…」
[メイン] 西園寺レオ : 「そうですね!待ちましょう!」
[メイン] 西園寺レオ : 「......」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] ゼムナス : 「…時間はあるなァ…ならば」
[メイン] ゼムナス : 「次はどこ行くかァ…聞いておこうかァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
「あー...そうですね」
思考回路回転。この長さだとどのくらい待つのでしょうか?
[メイン] ゼムナス : 「恐らくゥ…そちらも回ればひと時飯を頂くことになるだろう…」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ、多分...終わる頃にはお昼前位だと思います」
[メイン] ゼムナス : 「知識としてはあるがァ…」
[メイン] ゼムナス : 「激しく動く遊具はァ…飯の後には向かないな…」
[メイン] ゼムナス : 「それを先にしておくかァ…?」
[メイン]
西園寺レオ :
そうですね、と続けて。
「お昼時もこの感じでは凄く混むと思うんです。ですから、少し後にご飯を取りませんか?」
[メイン] ゼムナス : 「なるほどなァ…盲点だ」
[メイン] ゼムナス : 「何分…人混みには慣れていないからなァ…」
[メイン] ゼムナス : 「矢張り、お前に任せる方が上手くいきそうだなァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
「ええ、任せてください!」
頼られる事に、喜びを感じながら。
[メイン] ゼムナス : 「ああ…」
[メイン]
西園寺レオ :
「でも、少しでも興味がある物があったら。
すぐに言ってくださいね?」
[メイン] ゼムナス : 「…わかった」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様の心の煌めきを、埋められたら良いなって思ってますから。私は」
[メイン] ゼムナス : 「……そうかァ…お前は…強いな」
[メイン] ゼムナス : 他者の心を補う者、補い合う者…いずれも覚えがある
[メイン] ゼムナス : ソラ、ヴェン…いずれも、その心は眩しい
[メイン]
西園寺レオ :
そして出来るなら。
埋めるのは私ならいいなとも。思ったりしちゃいました。
......勿論、心の中で。
[メイン] ゼムナス : 矢張り、目の前の存在は…酷く眩しい
[メイン]
西園寺レオ :
「...あ!そろそろみたいですよ!
行きましょう!ゼムナス様!」
[メイン] ゼムナス : 「そうかァ…わかったァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
すーっと手を引いて。
こんな大きな体なのに、私が引っ張れるのはゼムナス様が合わせてくれているからですか?
[メイン] ゼムナス : 心に惹かれる故か…或いはこの者故か...
[メイン] ゼムナス : どちらにせよ、その牽引を拒む事は…無い
[メイン]
西園寺レオ :
ぞろぞろと人が乗り込めば。
上からレバーが落ちてきて。
[メイン] ゼムナス : 与えられる経験が…無い、故にわからない
[メイン] ゼムナス : 遊具とは…楽しさを享寿するものらしいが
[メイン] ゼムナス : どうなるか、私にはわからない…
[メイン]
西園寺レオ :
隣同士でぱたんと座り込んで。
なんだか身長差におかしみを覚えたり。
[メイン] ゼムナス : ちらりと、隣を見れば…
[メイン] 西園寺レオ : 「━━しっかり、捕まっててくださいね?」
[メイン] ゼムナス : 楽し気な、お前が見ていた
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
ぐう、と油圧の軋む音が聞こえれば。
少しずつ。段々と加速度を上げてコースターが進んで行きました。
[メイン] ゼムナス : …全てが、初だろう
[メイン] ゼムナス : ただ、純粋な楽しみを求む産物…
[メイン] ゼムナス : 心を持たぬ故に、今の今まで気にすらしなかったが…
[メイン] 西園寺レオ : 急勾配。
[メイン] ゼムナス : 奇妙なものだ、今それに乗り、感情を学ぼうとしている…
[メイン] 西園寺レオ : 「きゃあああああ!!!ゼムナスさまぁ〜〜〜!大丈夫ですかあ〜!!!」
[メイン] ゼムナス : 「なんともォ…激しいな」
[メイン] ゼムナス : 「お前もォ…楽しそうだ」
[メイン] 西園寺レオ : 「えぇ〜〜〜!?すいませぇ〜〜ん!!聞き取れませんでし...ひゃあ!」
[メイン] ゼムナス : 「そうかァ…ならば後でいう事にする…」
[メイン]
西園寺レオ :
強く落下して。
水に突っ込む。
[メイン] ゼムナス : 「…濡れてしまうなァ…大丈夫かァ?」
[メイン] 西園寺レオ : 「...ふあぁ。」
[メイン] ゼムナス : 「なるほどなぁ…」
[メイン] ゼムナス : 「この所謂スリルを求める遊具はァ…そうなるのか」
[メイン] 西園寺レオ : 「...はい!平気です!こんな事も有ろうかとゼムナス様の為のタオルもご用意しましたので!コースターを出ましたら是非!」
[メイン] ゼムナス : 「そうかァ…準備がいいものだ」
[メイン] ゼムナス : 結局のところ、お前の反応ばかりを見ているのは…本末転倒だろうか
[メイン] ゼムナス : しかし…まぁそう退屈するでもないな…お前の驚き方は
[メイン] ゼムナス : 「…そろそろォ…最後の坂だなァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
ふい、と顔を見て。
...少し寂しそうに、そう思えて。
[メイン] 西園寺レオ : 「...大丈夫です!次の場所も、きーっと楽しい筈ですよ!」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…お前の言葉は本当らしい」
[メイン] ゼムナス : 「お前も、しっかり楽しんでるようだからなァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
ええ、きっと!
そして私たちは坂を落ちていきます。一緒に
[メイン] ゼムナス : 「…おォ…素早い物だ」
[メイン] 西園寺レオ : 「ふゃああああああ!!!!」
[メイン] ゼムナス : 甲高い声を聞きながら落ちていく…
[メイン] ゼムナス : 成る程、いずれそう楽しむのか…
[メイン] ゼムナス : やはり…心とは形容し難いな…
[メイン]
西園寺レオ :
そして、高速が低速になり。
ゆっくり...ゆっくりと...止まりました。
[メイン] ゼムナス : 「終了かァ…」
[メイン]
西園寺レオ :
「...ゼムナス様!」
コースターを降りて、ぱたぱたと駆け寄ります。
[メイン] ゼムナス : 「ふぅむ…」
[メイン] ゼムナス : 「お前は、楽しそうだったなァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「...その」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様は...楽しかったですか?」
[メイン] ゼムナス : 「…まだ、だが…しかし」
[メイン] ゼムナス : 「お前を見ていれば、わかりそうな気がするなァ…」
[メイン] ゼムナス : 「故に…結果としては…良い物だと、思うがァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「...っ...は!はい!」
[メイン] 西園寺レオ : 「頑張ります!きっと私!ゼムナス様を楽しませてみせますから!」
[メイン] ゼムナス : …私に心を運んでくれるのか
[メイン] ゼムナス : 「…あァ」
[メイン] ゼムナス : 求めた物は、手を伸ばせば離れていき…
[メイン] ゼムナス : 全てを捨てた今…目の前にある気がする
[メイン] ゼムナス : なんとも…不思議なものだ
[メイン] 西園寺レオ : 「...それでは、次へ!」
[メイン] ゼムナス : 「行くとしようかァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「それでなんですが...もし、ゼムナス様が宜しければ」
[メイン] ゼムナス : 「なんだァ…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「隣のお店へ...行きませんか?」
[メイン] ゼムナス : 「…お前に、任せよう…」
[メイン]
西園寺レオ :
二人一緒に、隣接した『トッキュウワゴン』というお店へ。
ここには園内グッズが色々売っています。
[メイン] ゼムナス : 「私は…お前から学ぶからなァ…」
[メイン] ゼムナス : 「…土産屋か」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ!でも本題はそこじゃなくてですね...」
[メイン] ゼムナス : 「ほう…?」
[メイン]
西園寺レオ :
私が指し示す先。
そこにはコースターで落下をしている時の写真がありました。
[メイン] ゼムナス : 「成る程…先程の写真か…」
[メイン] 西園寺レオ : 「えぇと...ここでは隣のアトラクションの途中で撮られた写真が売ってまして」
[メイン] ゼムナス : 「ふぅむ…」
[メイン] ゼムナス : 「買っていくか…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「もしかしたら、思い出というのも心の穴を埋めるきっかけになるのではないかと!」
[メイン] 西園寺レオ : 「...良いんですか!?」
[メイン] ゼムナス : 「………それはァ…そうだな」
[メイン] ゼムナス : 「記録を残すのは…大切だ」
[メイン] 西園寺レオ : 「あはっ!ありがとうございます!」
[メイン] ゼムナス : 「私も、一つ持っておくとしよう…」
[メイン]
西園寺レオ :
「わわわ!って私が喜んじゃ変ですよね!
えへへ...」
[メイン]
ゼムナス :
「写真で見ても、楽しそうだからなァ…」
思い出、繋がり、忌々しいとすら思った言葉を今は受け入れる
[メイン]
西園寺レオ :
...大切に、保管しようと思いました。
それだけです。
[メイン]
ゼムナス :
「…」
そうして、私にもひとつ思い出に値する物が出来た気がする
[メイン] ゼムナス : 身体の持つ記憶でも、心の持つ記憶でも無い…
[メイン] ゼムナス : 私とお前の間の繋がりか…
[メイン] 西園寺レオ : 「...さてと!そろそろレストランも空いてきたと思いますしランチへ行きませんか?」
[メイン] ゼムナス : 「わかったァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 1d50 収容人数 (1D50) > 40
[メイン] 西園寺レオ : 「わぁ!こんな時間なのにまだまだ人が一杯です!」
[メイン] ゼムナス : 「しかしィ…座れそうだ」
[メイン] ゼムナス : 「遅らせるよりはァ…素直に食事をとるとしよう…」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい!ゼムナス様はどんな料理がお好みですか?」
[メイン] ゼムナス : 「…料理はァ…やはり馴染みが無い」
[メイン] ゼムナス : 「お前の美味しいと思うものを食いたいな…」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい!しっかりと選ばせていただきます!」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…」
[メイン] ゼムナス : 料理というものの好みは…やはり心に起因する
[メイン] ゼムナス : 彩り、盛り付け、匂い、味わい…
[メイン] ゼムナス : それらは心の選ぶものだ…
[メイン] ゼムナス : だからこそ…目の前の者の心を知る過程に…使える
[メイン] 西園寺レオ : choice[和,洋,中,ス,シ] (choice[和,洋,中,ス,シ]) > シ
[メイン] 西園寺レオ : 「色々考えましたが...」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 店員さんがランチプレートを運んできます。
[メイン] ゼムナス : 「これはァ…」
[メイン] ゼムナス : 「…ふむゥ?」
[メイン] 西園寺レオ : 左には肉汁滴る骨つき肉。白いソースがかかっていて美味しそうです!真ん中には真紅に染まったケチャップライスがいい香りを立てています。
[メイン] ゼムナス : 「中々に豪勢だなァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 右の方にはウニソースの入った280層のパイ。蟻蜜を使っていて珍しい甘さが引き立ちます!
[メイン] ゼムナス : …そして、相変わらずその顔は心を写すように…跳ねている
[メイン] ゼムナス : なるほど...矢張り提案は正解だ…お前の料理を楽しんでいる顔は、良い
[メイン]
西園寺レオ :
「レストラン中のメニューを考えましたが、肌にしみた物を超えるものはありませんでした!
私オススメの定番ランチプレートです!食べてください!」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…正解らしい」
[メイン] ゼムナス : 「頂くとしようか…」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい!それでは...」
[メイン] 西園寺レオ : 「いただきます!」
[メイン] ゼムナス : 「いただこう...」
[メイン] ゼムナス : 口に運ぶ…しかしその感覚は…行き先を失う
[メイン] ゼムナス : 私の中に、心を喜ばせる味の行くべき場所は無い…
[メイン] ゼムナス : だがァ…この、積み上げもまた…いつかの心に届くかもしれない
[メイン]
西園寺レオ :
「...お口に、合いませんでしたか?」
つい不安になって、聞いてしまいます。
[メイン] ゼムナス : 「いやァ…まだ、わからないだけだ」
[メイン] ゼムナス : 「恐らく…心があれば、喜ぶことが出来る、味だ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「じゃあ、心を取り戻したら」
[メイン] ゼムナス : 「欠落する故に…わかるからなァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「また、楽しみましょう!」
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…その時は、再び頂きたい」
[メイン] ゼムナス : 「お前も、美味しいかァ…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「絶対ですよ?約束ですからね!」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい!とっても!」
[メイン] ゼムナス : 「……約束、か」
[メイン] ゼムナス : 「その時は、お前の美味しいと…私の美味しいを、確かめさせてくれ」
[メイン]
西園寺レオ :
厳密には違うだろう感じ方。
それぞれの心の煌めきは違います。
[メイン]
西園寺レオ :
...でも。
心の底のプリズムの色は、同じだったらいいななんて。
[メイン] ゼムナス : かくして、約束を交わした
[メイン]
西園寺レオ :
勿論、と。
口には出さずに、ただ頷きました。
[メイン] ゼムナス : …私が、約束を果たすことが出来るかはわからないが…
[メイン] ゼムナス : 何も感じず、空白に近しい私は意識せずして…繋がりを続けている
[メイン] ゼムナス : …なんとも、わからぬものだ
[メイン] ゼムナス : 「…と、私はァ…食い切ってしまったな」
[メイン] ゼムナス : 「ごちそうさま、だ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「わぁ...食べるの早いんですね!」
[メイン] ゼムナス : 「…うむ、心はまだ喜びにたどり着かないがァ…」
[メイン] ゼムナス : 「体はこの味を、素晴らしいと…わかっているらしい」
[メイン] 西園寺レオ : 「っっ、急ぎます!ごっ...ごめんなさ、ゲホっ」
[メイン] ゼムナス : 「焦るなァ…」
[メイン] ゼムナス : 「お前は、好きに食べればいい…」
[メイン] ゼムナス : 「言っただろう、お前の楽しむ様を見ていると…」
[メイン] ゼムナス : そうして、少しじっくりとお前を眺めていた
[メイン] 西園寺レオ : 「〜〜〜〜ッ」
[メイン] ゼムナス : 「美味しく食べる喜び方を…記憶しておかないとな」
[メイン]
西園寺レオ :
私はただ黙々と食べて行きます。
若干、ハイペースがちではありましたが。
[メイン] ゼムナス : なるほど…食事に関しては記憶がほぼ無い
[メイン] ゼムナス : だからこそ、その姿は新鮮に映る
[メイン]
西園寺レオ :
「...ぷはぁ!食べ終わりました!
待たせてしまい申し訳ありません!」
[メイン] ゼムナス : 「…いいんだ」
[メイン] ゼムナス : 「時間を楽しむこともあると、聞いたからなァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 気恥ずかしさと一緒に、口を拭い。
[メイン] ゼムナス : 「待つ側なりに、楽しくなる事もあるだろう…まだ、わからないが」
[メイン] 西園寺レオ : 「それはそう...ですね」
[メイン] ゼムナス : 「お前のしたいようにすればいいさ…」
[メイン] ゼムナス : 「私も私のしたい事に、いずれ気づけるやもしれん…」
[メイン]
西園寺レオ :
「ええ、きっと」
手も清潔に、丁寧に拭いながら。
[メイン] ゼムナス : 「…とはいえ、次の客に席を空けねばならんな…食い終えたなら」
[メイン]
西園寺レオ :
「それでは次は、どこへ行きましょうか!」
ただ純粋に、思うままに。
[メイン]
西園寺レオ :
まだまだ、楽しい時間がやってくる。
その実感だけは、私にありました。
[メイン] ゼムナス : そうして…私はこの数時間を
[メイン] ゼムナス : お前の楽しみを知るために…見届けた
[メイン] ゼムナス : いずれ、その心と並ぶ物を得られるだろか……
[メイン] GM :
[メイン] GM : そして、周囲はすっかりと夕暮れに染まって。
[メイン] GM : そろそろ閉園の時間となった。
[メイン] GM : ──しかし。
[メイン] GM : 本来、閉園の時間に流れるチャイムの音は、どこかノイズがかっていて……。
[メイン] ゼムナス : 「…?」
[メイン] GM : その時、大きな音が響く。
[メイン] 西園寺レオ : 「きゃあ!?」
[メイン] ゼムナス : 「…なんだ?」
[メイン] GM : 同時にぱちん、ぱちんと音が鳴って、照明も、園内にかかっていた音楽も消える。
[メイン] GM : ──ずるり、ずるり。
[メイン] GM : 何かを、引きずる音が聞こえた。
[メイン] ゼムナス : 「…離れない方がいいぞ」
[メイン] ゼムナス : 「よもや、この様な事柄に再び相見えようとはァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「な、なんなんですか...あれ」
[メイン] ゼムナス : 「わからんが、良い事ではない」
[メイン] ゼムナス : 「異常事態というべきか…?」
[メイン]
西園寺レオ :
私はつい、腕にしがみついてしまい。
守られる弱い自分が...情けなくなる。
[メイン] ゼムナス : 心は強くとも、人としてはか弱いのは変わらない
[メイン] ゼムナス : 今はただ、側の小さな命を落とさぬように抱えておく
[メイン]
西園寺レオ :
なにか、少しでも。
ゼムナス様を安心させる事はできないでしょうか。
[メイン] 西園寺レオ : 少しでも━━━━━━
[メイン] ゼムナス : ちらりと見れば
[メイン] ゼムナス : 不安、恐怖、悲しみを感じさせる…顔がある
[メイン] ゼムナス : 「…今はまだ、気にするな」
[メイン] ゼムナス : 「私に不安があるとすればァ…お前の身柄の事だ」
[メイン] 西園寺レオ : 「...私の?」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…」
[メイン] ゼムナス : 「お前を失えば、そこで終わりだ」
[メイン] 西園寺レオ : 「...はい、気をつけます。ゼムナス様も」
[メイン] ゼムナス : 「私はァ…まだ人になり得ていないからこそ…」
[メイン] ゼムナス : 「………」
[メイン]
西園寺レオ :
私を心配してくれた。
[メイン]
ゼムナス :
「……わかった」
紡ぐ言葉を今は止める
[メイン] ゼムナス : 心はまだ無い筈だが、そうするべきと思ったのだ
[メイン]
西園寺レオ :
しかし喜びよりも、悲しさばかりが募ってしまう。
私は...弱い。それが情けなくて。
[メイン] ゼムナス : 「今は…この場を脱しよう」
[メイン] 西園寺レオ : 守られる事が申し訳なくて。私は守りたいのに。
[メイン] ゼムナス : 「このような状況では、どうすればいいかわからないからな….」
[メイン]
西園寺レオ :
「はい、急ぎましょう」
ただ言葉一つ吐くのさえ。未だ。
[メイン]
ゼムナス :
「…あァ」
感情を察せても、何を思うかは察し得ない
[メイン] ゼムナス : …もどかしい
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
チャプター1「逃亡ホープレス」
───異界深度5
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
照明がつく。
しかし、その光はどこか赤みがかっている。
[メイン] GM : 音楽も流れ出すが……それは歪つで、不安感を抱かせるものだ。
[メイン] GM : ……周囲を見渡せど、先ほどまで居た客たちはどこにもいない。
[メイン] GM : ずるり、ずるり。
[メイン] GM : 再び、先ほどのような、何かを引きずるような音が耳に入る。
[メイン] 西園寺レオ : 「...うぅ」
[メイン] GM : ──遠くの方に、人影が見える。
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] ゼムナス : 「止まれ」
[メイン] ゼムナス : 「あまり、吉兆とは判断しがたいなァ…」
[メイン] GM : それは……よく見てみれば。
[メイン]
GM :
兎のきぐるみ。
この遊園地のマスコット、ラビットくん。
[メイン] ゼムナス : 「…あれは」
[メイン] 西園寺レオ : 「...普段なら喜んで可愛いと言えるのですが」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…この場においては」
[メイン]
西園寺レオ :
今は。
かわいささえもグロテスクに感じて。
[メイン] ゼムナス : 「…どうする?」
[メイン] ゼムナス : 「逃げるにも、道は同じではないだろう…」
[メイン] 西園寺レオ : 「...他に糸口は、無さそうです」
[メイン] 西園寺レオ : 「話しかけてみる、ほか」
[メイン] ゼムナス : 「ならば、私が前に立とう」
[メイン] ゼムナス : 「気を付けろ…」
[メイン] ゼムナス : そう言いつつ、私は前に立つ
[メイン]
西園寺レオ :
「...はい」
お願いします、とは言えずに。
[メイン] ゼムナス : 「…そこの者よ」
[メイン] GM : 着ぐるみはぴたり、と動きが止まる。
[メイン] ゼムナス : 「……話を、してもらおうか」
[メイン] GM : ゆっくりと、振り返ったその姿は。
[メイン] GM : 真っ赤な“液体”に染まっていて。
[メイン] ゼムナス : 「……ほう」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様ぁ!」
[メイン] ゼムナス : 「待て」
[メイン] 西園寺レオ : 危険を感じて、叫ぶ。
[メイン] GM : その手に握られていたのは……真っ赤に染まった、バット。
[メイン] 西園寺レオ : 「...っ!」
[メイン]
ゼムナス :
「…むう…」
戦いの記憶を思い返して素早く下がる
[メイン] ゼムナス : 「……怪物、か」
[メイン] ゼムナス : 「異様な場所に堕ちた物だ」
[メイン]
西園寺レオ :
「よく、ない」
あれは、よくないものだ。そんなようにみえます
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…我々には、良くはない」
[メイン] ゼムナス : 「……だが、どうする?」
[メイン] ゼムナス : 「逃げられるか、或いは逃げて先はあるのか……?」
[メイン] ゼムナス : 「だが、それしかない、か」
[メイン] 西園寺レオ : 「そうするほか、ないと思います」
[メイン] ゼムナス : 「……ならば…ふぬ」
[メイン] 西園寺レオ : 「どうにかして、逃げ道を探りますか」
[メイン] ゼムナス : 「素早く隙間を縫うか、別の道だ」
[メイン] ゼムナス : 「どちらにせよ、今は少し強引にでも距離を取るか」
[メイン] ゼムナス : そう言いつつ、お前を抱える
[メイン]
西園寺レオ :
「気をつけるべきはバット...でしょうか
動きはそれ程、着ぐるみですから」
[メイン] 西園寺レオ : 「っと、ふぇ!?」
[メイン] ゼムナス : 「軽いな、問題はないか」
[メイン] ゼムナス : 「少し走るぞ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「いや、その!自分で走れますから!」
[メイン] ゼムナス : そう言って、お前を抱えてそのまんま走り出す
[メイン] 西園寺レオ : また、抱えられて。
[メイン] ゼムナス : 「兎にも角にも、場所の事を探るしかあるまい」
[メイン] ゼムナス : 「遊園地にしては…酷く歪んでいる」
[メイン]
西園寺レオ :
...また、驚かされちゃいます。
守られるとか、守るとか。そんなのが考えていられなくなるように。
[メイン] 西園寺レオ : 「はい!ですが遊園地であれは、きっと出口もどこかにある筈です!」
[メイン] ゼムナス : 「……地図」
[メイン] ゼムナス : 「地図を、借りれるか」
[メイン] 西園寺レオ : 自分のできる事で、ゼムナス様をお守りする!それが私にできる、精一杯なんですから!
[メイン] 西園寺レオ : 「はい!こちらに!」
[メイン] ゼムナス : 「……よし、目は通した、お前も見ておくといい」
[メイン] 西園寺レオ : 「私がナビゲートします!アトラクションも、わたしの方が詳しいですから!」
[メイン] ゼムナス : 「頼む、細部の土地勘はないからな…」
[メイン] ゼムナス : そう言いながら、異常な姿を見せるこの遊園地を駆ける
[メイン] ゼムナス : さながら、存在しえぬ世界を覗くようだ
[メイン]
西園寺レオ :
「とは言っても、所々違っていそうですが...」
辺りを見渡しながら、雰囲気の変わった遊園地を見やる。
[メイン] ゼムナス : 「仕方あるまい、あのような物もいるからな」
[メイン]
GM :
──では、このタイミングで判定。
『ふたりで、目の前の怪物から逃げる』。
[メイン]
GM :
判定は、バインダーとシフターで方法が違います。
バインダー、ゼムナスさんは2d6を、シフター、西園寺さんは1d10を振って判定を行います。
[メイン] ゼムナス : わかったァ…
[メイン] GM : 今回の難易度は5。それぞれ5以上を出せば成功となります
[メイン] ゼムナス : 2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
[メイン] 西園寺レオ : 1d10 (1D10) > 4
[メイン] ゼムナス : !
[メイン] 西園寺レオ : !
[メイン] GM : ……っと、西園寺さんは失敗となってしまいましたね
[メイン]
GM :
ですが、これを覆す方法が1つ存在します。
フラグメントを強く想う事により、ダイスの出目を増やす『フラグメント効果』を使用することができるんです
[メイン] ゼムナス : ……なるほど…
[メイン] 西園寺レオ : !
[メイン]
GM :
しかし、フラグメント効果は「セッション中」で6回しか原則使用することは出来ません。
その上、使用回数はお二人で共通です
[メイン] GM : GMから明言致しますと、残りの判定回数は3回、難易度は1ずつ上昇しますので、その上で使用するかどうかを選択してくださいませ。
[メイン] ゼムナス : ……
[メイン] ゼムナス : お前の、したいようにしろ
[メイン] ゼムナス : 私はァ…構わない
[メイン] 西園寺レオ : 使用した場合、追加分の1ダイス分を振り直すことになりますか?
[メイン] GM :
[メイン] GM : あ、違う
[メイン] 西園寺レオ : ごめんなさい!
[メイン] GM : いいんです、僕の方も読み違えていたので…
[メイン] ゼムナス : 焦らなくていい…
[メイン]
GM :
改めて、使用した場合は出目が+2されますね。
今回であれば4+2、6となって成功扱いになります
[メイン] GM : また、今回は1回で達成できますがフラグメント効果は1度に複数使用しても大丈夫なので、2回使って+4とかも出来ます
[メイン] 西園寺レオ : ...わかりました
[メイン] ゼムナス : なるほど…な
[メイン]
西園寺レオ :
「男らしさ」を使用。
こんな人になりたい、守られたいし守りたい。そのように私は思います!
[メイン]
GM :
わかりました、では達成値+2!
お二人とも成功です!
[メイン] ゼムナス : そうかァ…
[メイン]
GM :
お二人とも成功なので、着ぐるみの怪物からは無事逃げる事が出来ますね。
その後、アトラクションの中へと逃げ込む形になります。
[メイン] ゼムナス : わかったァ…
[メイン] GM : アトラクションは……此方からとしましては一応用意はありますが、お二人の好きな所に逃げ込んでもらっても大丈夫です。
[メイン] ゼムナス : 任せよう…
[メイン] GM : 逃げ込んだらシーン終了、次シーンへとなりますね
[メイン] GM : という所でGMからは以上。お二人にシーンをお返しします。
[メイン] ゼムナス : わかったァ…
[メイン] 西園寺レオ : お任せします。了解です
[メイン] GM :
[メイン] GM : 彼を抱えて、男は駆ける。
[メイン] GM : 彼のナビゲートを頼りに、奴から逃れられる場へと、駆ける。
[メイン]
GM :
──その先は、トリックハウス。
入るものを惑わせる、変幻自在のアトラクション。
[メイン] ゼムナス : 「ふゥむ…隠れるには、か」
[メイン] ゼムナス : 「…しかし、ここも何があるかはわからない…」
[メイン] 西園寺レオ : 「えぇ...どうやら人形のようですし、視界も隠せるのでは、と」
[メイン] ゼムナス : 「一旦は、息をひそめよう」
[メイン]
西園寺レオ :
「はい!
....あ、それと」
[メイン] ゼムナス : 「…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「...そろそろ、私歩きますか?」
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…そうだな」
[メイン] ゼムナス : 「この閉所では、纏まるより動ける方がいい…」
[メイン]
西園寺レオ :
隠れるにも、そちらの方が良さそうですし
と言いながら。ゆっくりとゼムナス様の手を離れます。
[メイン]
ゼムナス :
「…」
わからない感覚が走るが、気にしない事にした
[メイン] ゼムナス : 「…しかし、どう隠れるか…だな」
[メイン] ゼムナス : 「お前も、気を抜き過ぎるな」
[メイン] ゼムナス : 「恐らく、ここにも何か影響は広がっているだろう」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、勿論です」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様に危害が及ばないよう、しっかりと警戒させていただきますからね!」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン]
ゼムナス :
「お前も、怪我をしないようにしろ」
するりと、言葉が出た
[メイン] 西園寺レオ : あ。
[メイン] 西園寺レオ : うれしい。
[メイン] 西園寺レオ : 「...お互いに!無事帰りましょう!」
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…」
[メイン] ゼムナス : 「帰らなくては、いけないな…」
[メイン] GM : ……その時。
[メイン] GM : ぴたり、ぴたり、と足音が聞こえる。
[メイン] 西園寺レオ : 「....また!」
[メイン] ゼムナス : 「...!」
[メイン] ゼムナス : 咄嗟に、お前に手を伸ばして寄せる
[メイン] ゼムナス : 半ば反射に近しいが、気は音に向いている
[メイン] GM : 息を潜め、ふたりを探す“あれ”から身を隠さねば……どうなるかは、明白だ。
[メイン] ゼムナス : 付近には、異常を抱えた部屋の様子があるのみ
[メイン] ゼムナス : 隠れるには、屈み、息を潜めるのみか…
[メイン]
西園寺レオ :
「あ...」
力に、身を任せます
[メイン] ゼムナス : 「お前も、静かにするんだ」
[メイン] ゼムナス : 「恐らく…今は隠れる事しかできないからなァ…」
[メイン] 西園寺レオ : (...はい。この場所を上手に使えるといいんですが)
[メイン]
GM :
──判定。
『この部屋を用いて、ふたりを探す怪物をやりすごす』。
難易度6。
[メイン] ゼムナス : 2d6 息を潜める (2D6) > 8[6,2] > 8
[メイン] 西園寺レオ : 1d10 (1D10) > 7
[メイン] 西園寺レオ : !
[メイン] GM : !
[メイン] ゼムナス : よし…
[メイン] GM : 今回はお二人とも、無事成功ですね!
[メイン] ゼムナス : やり過ごした、そういう事だな
[メイン] GM : その通りです。怪物はあなた達には気付かず、どこかへと去っていきます。
[メイン]
西園寺レオ :
ゼムナス様に抱かれて。
心なしか...息も穏やかに。安心できました。
[メイン] ゼムナス : 「…問題はないか」
[メイン] 西園寺レオ : (どうやら...)
[メイン] 西園寺レオ : 「もう、大丈夫そうですね」
[メイン] ゼムナス : 「そうか、しかし…」
[メイン] ゼムナス : 「ここも、長くはいられぬ」
[メイン] ゼムナス : 「…出口を探すのが賢明、か」
[メイン] 西園寺レオ : 「立ち止まるだけでは、先には進めませんから」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「出口までは」
[メイン] ゼムナス : 「一度、この遊園地の出口を見るか…」
[メイン] 西園寺レオ : 「私に...先導させて貰えませんか?」
[メイン] 西園寺レオ : 「小さいですし、割と素早いのでゼムナス様の斥候になれると思うんです!」
[メイン]
ゼムナス :
「……」
言葉が、軽く詰まる…効率を考えれば確かに問題ない案だが…
[メイン]
ゼムナス :
「…わかった、だが」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、勿論」
[メイン] ゼムナス : 「無理は、するな」
[メイン] ゼムナス : 「お前は、私より脆い…身体は、だが」
[メイン]
西園寺レオ :
「当然です。
だって私は、ゼムナス様を守ると決めたんですから!」
[メイン] ゼムナス : 「……守る、か」
[メイン] 西園寺レオ : 胸に、私の手を乗せ。
[メイン] ゼムナス : その言葉の先に、私がいるのは…酷く久しく思う
[メイン] 西園寺レオ : 「欠けた部分は、私が埋めます」
[メイン] ゼムナス : だが、久しさなどは必要ない…それは…
[メイン] ゼムナス : 私の記憶ではないからだ
[メイン] ゼムナス : 「…レ、オ」
[メイン] ゼムナス : 「お前は、私を守るというのか」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、ゼムナス様」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ、もちろん」
[メイン] ゼムナス : 「……ならば」
[メイン] ゼムナス : 「任せる…そして」
[メイン] ゼムナス : 「信じよう」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ」
[メイン] ゼムナス : 「お前ならば…傍にいなくとも」
[メイン] ゼムナス : 「戻ってくる、そうだろう?」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、伴に。」
[メイン] ゼムナス : 「...わかった」
[メイン] 西園寺レオ : 「私の事もゼムナス様に任せて」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 「そしてゼムナス様の全てを信じることを」
[メイン] 西園寺レオ : 「ここに、お約束致します」
[メイン] ゼムナス : 「...約束を、また結ぶか」
[メイン]
ゼムナス :
「……」
軽く、目を閉じる
[メイン] ゼムナス : 記憶の残滓が見せる、過去をの重ね合わせを一つ一つ手放し
[メイン] ゼムナス : 再び瞼を開けば、間違いなくそこにお前がいる
[メイン] ゼムナス : 「……約束、だ」
[メイン]
西園寺レオ :
「はい」と。
返事をして一歩、前に進み出て。
[メイン] ゼムナス : 「…さぁ、行くか」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、ゼムナス様!」
[メイン] ゼムナス : 「……あァ、レオ」
[メイン] 西園寺レオ : 「...はい!なんでしょうか?」
[メイン]
ゼムナス :
「改めて、気を付けろ…」
何となく、言い直した
[メイン]
ゼムナス :
この何となくも…また
心の機敏だろうか
[メイン] ゼムナス : 「では、行って来い」
[メイン] ゼムナス : 「後は追う、何かあればその時はァ…来い」
[メイン] 西園寺レオ : 「ッ、はい!お任せを!」
[メイン] 西園寺レオ : 信じられたのがうれしくて。通じ合ったのがすばらしくて。
[メイン]
ゼムナス :
「…」
信じて送り出す恐怖が、蘇る
[メイン] 西園寺レオ : 今のプリズムを、煌めきをそのままを込めて舞ったなら。どこまで飛べるでしょうか?
[メイン]
ゼムナス :
「……」
だが、そうか…まぁ、そうなのだろう
[メイン] ゼムナス : 目論見通り、心が少しずつ積みあがる
[メイン] ゼムナス : この果てに、逃げ切った暁に
[メイン]
西園寺レオ :
きっとそれはとても良いもので。
ゼムナス様への想いを込めた、そんなショーになるだろうと。確信ができた。
[メイン] ゼムナス : 何を感じるか、見たい
[メイン]
GM :
──判定。
『“この世界”の出口を無事に見つけられるかどうか』。
難易度7。
[メイン] ゼムナス : 2d6 信頼 (2D6) > 7[1,6] > 7
[メイン] 西園寺レオ : 1d10 (1D10) > 7
[メイン] 西園寺レオ : !!
[メイン] ゼムナス : !
[メイン] GM : !
[メイン] GM : ……お二人共、無事成功ですね。
[メイン] ゼムナス : あァ…
[メイン] GM : “この世界”は、あなた達を──いいえ。
[メイン] GM : あなたを見ています。西園寺レオさん。
[メイン] 西園寺レオ : 「...」
[メイン]
GM :
あなたを、欲している。
あなたを、この世界に閉じ込めようとしている。
[メイン] GM : 視線は、この世界の全てから感じる。
[メイン] GM : その視線は、ともすれば心を乱し、惑わすようなものだ。
[メイン] GM : しかし、あなたには。
[メイン] GM : あなたには、彼がついているから。
[メイン] GM : “それに惑わされる事は決してない”。
[メイン] 西園寺レオ : 「わたしは、わたしのかわいいをあきらめない」
[メイン]
西園寺レオ :
「私のかわいいは、私の。
そして、皆さんの」
[メイン] 西園寺レオ : 「━━━そして、ゼムナス様のモノだ!」
[メイン]
西園寺レオ :
「否定も、拒絶をされても!
私は、確かな私なんだ!」
[メイン]
ゼムナス :
「……」
声が、聞こえる
[メイン] ゼムナス : 祈りが、聞こえる
[メイン] ゼムナス : 決意が、聞こえる
[メイン] ゼムナス : そして、確かにそれを感じている…
[メイン] ゼムナス : 私は…今
[メイン] ゼムナス : 繋がりを辿り、祈る
[メイン] ゼムナス : どうか、彼を支えたもう
[メイン] ゼムナス : 今はただ、それを信ずる
[メイン]
GM :
祈りは、輝きを与えて。
輝きは、迷いを振り払って。
[メイン]
GM :
──視界の先。
本来の出口である、そこに……“ひびわれ”を見つけた。
[メイン]
GM :
それは、光のひび割れ。
この世界の、割れ目。
[メイン] GM : 暖かくて、懐かしい、“日常”の輝き。
[メイン]
GM :
あなたは直感する。
この中に飛び込めば、きっと帰る事が出来る。
[メイン] 西園寺レオ : やっと、たどり着いた。
[メイン]
西園寺レオ :
帰る事ができる。
楽しかったあの場所へ。
[メイン] ゼムナス : 光を、辿る
[メイン] ゼムナス : 彼が残した、光を辿ると
[メイン] ゼムナス : あの背が見えた
[メイン] ゼムナス : 小さな背は、大きく
[メイン] ゼムナス : 光を称えて、そこに立つ
[メイン] ゼムナス : 「……そこが、そうなのか」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ」
[メイン] 西園寺レオ : 「帰りましょう」
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…」
[メイン] ゼムナス : 「二人で、帰るとしよう」
[メイン] GM : がたん、と鈍い音が響く。
[メイン]
西園寺レオ :
振り返った先には闇。眼前には光。
出口の、その先へ。
[メイン] ゼムナス : 手を伸ばして
[メイン] ゼムナス : その肩を抱く
[メイン] ゼムナス : 「…振り返る事は無い」
[メイン]
GM :
───逃がすものか。
───逃がしてなるものか。
[メイン] ゼムナス : 「進もう、先があるだろう」
[メイン]
西園寺レオ :
抱かれて━━━━━━━━
その音が、耳に
[メイン] ゼムナス : 「私は…今」
[メイン] ゼムナス : 「心から、お前と帰りたいからな」
[メイン]
西園寺レオ :
ああ、貴方の声が。
私の恐怖も全て。塗りつぶしてくれるのです
[メイン] 西園寺レオ : 「私もです、ゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「そうか…」
[メイン] 西園寺レオ : この闇に捕まる為に。
[メイン] ゼムナス : 「心が…繋がったか」
[メイン]
西園寺レオ :
光の出口へ導こうと。
心より、そう思えた。
[メイン] 西園寺レオ : 「いっしょです、ずっと」
[メイン] ゼムナス : 「…そうだな」
[メイン] ゼムナス : そうして、落ち着いて光の中に行く
[メイン]
GM :
──判定。
『ふたりで、その先へ』。
難易度8。
[メイン] ゼムナス : 2d6 (2D6) > 7[4,3] > 7
[メイン] ゼムナス : !
[メイン] 西園寺レオ : 1d10 (1D10) > 6
[メイン] ゼムナス : ……
[メイン] GM : ……いいえ!
[メイン] GM : 確定でいけます!
[メイン] 西園寺レオ : 「お互いに、ひとつずつ」
[メイン] ゼムナス : このときの為の、フラグメントだ
[メイン] ゼムナス : …キングダムハーツを、思い返す
[メイン] 西園寺レオ : 「伴に。侶として。」
[メイン] ゼムナス : 「…お前こそが、私の」
[メイン] ゼムナス : 「私にとって、キングダムハーツになりえたものだった」
[メイン] 西園寺レオ : 「わたしにとって、貴方が」
[メイン] ゼムナス : 「誰かの心ではなく、たった一つの心」
[メイン] 西園寺レオ : 「好きな物と、なりえたものだった」
[メイン] ゼムナス : 「無数の怒り、悲しみ、憎しみ、そして幸せでは無く」
[メイン] ゼムナス : 「光り輝く、その一つ、唯一が」
[メイン] ゼムナス : 「私に心を、開かせた」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ。それが」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様の心の煌めき、プリズムです」
[メイン] ゼムナス : 「…あァ…これが」
[メイン] ゼムナス : 「私の心の、煌めきか」
[メイン] ゼムナス : 「…礼を言おう、レオ」
[メイン]
西園寺レオ :
「帰ったら、ゼムナス様に伝えます
プリズムショーで。私のプリズムを!」
[メイン] ゼムナス : 「お前は、強いんだな」
[メイン] 西園寺レオ : 「いいえ、ゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] 西園寺レオ : 「貴方のためになりたいと思って、私は強くなれたんです」
[メイン] ゼムナス : 「…そうか」
[メイン] ゼムナス : 「ならば、そのショーも」
[メイン] ゼムナス : 「一際、素晴らしい物なのだろう」
[メイン] 西園寺レオ : 光の中へ踏み出しながら。
[メイン] 西園寺レオ : 「勿論です、ゼムナス様!」
[メイン] ゼムナス : 闇を恐れる事なく、光に拒絶される事もなく
[メイン] ゼムナス : 狭間から連れ出された私は、今自分の足で歩く
[メイン] ゼムナス : 「全く、楽しみだな」
[メイン] 西園寺レオ : どこまでも。どんな事が先に待っていようと!
[メイン]
西園寺レオ :
「ええ、とても!」
ゼムナス様と一緒なら、どこまでも歩けるような気がしました。
[メイン] GM :
[メイン] GM : アフタートーク
[メイン] GM : ここで行う処理は2種。
[メイン]
GM :
1つは、結末の分岐。
バインダー、シフターのフラグメントが1つも残っていないか、それとも1つ以上残っているかで分岐する。
[メイン] GM : 今回は後者、つまり両方帰還だな。
[メイン] ゼムナス : あァ…
[メイン] 西園寺レオ : はい!
[メイン]
GM :
次に、変異への抵抗。
これはフラグメントが変異していた場合の処理だが……此度はどちらも変異無し。
よってここは省こう。
[メイン] ゼムナス : 無事だよ
[メイン]
GM :
それで何よりだ。
何も異界に蝕まれず、日常へと帰れたのだから。
[メイン]
GM :
……では、後は。
汝達の結末を描くだけとなる。
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様!こっちですこっち!」
[メイン] ゼムナス : 「あァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 1d300 客数 (1D300) > 140
[メイン] ゼムナス : 「…あの列にも負けない盛況だ」
[メイン] 西園寺レオ : 「うーん、夜になってもやっぱり人は多いですね...ゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「だなァ…」
[メイン] 西園寺レオ : 夜空の闇は、月が明るく照らし。
[メイン] 西園寺レオ : 澄み切ったような心持ちで。
[メイン] 西園寺レオ : 「あと1分、ですよ」
[メイン] ゼムナス : 「そう、か」
[メイン] 西園寺レオ : 「ねぇ、ゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「どうかしたか…レオ」
[メイン] 西園寺レオ : 「あの時、トリックルームを出た時」
[メイン] ゼムナス : 「あァ….」
[メイン] 西園寺レオ : 「声をかけてくれたのも嬉しかったんですが...」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] 西園寺レオ : 「私...ちょっと抱きしめて欲しかったんです」
[メイン] 西園寺レオ : 「貴方の、胸に」
[メイン] ゼムナス : 「抱きしめる、か」
[メイン] ゼムナス : 「…ふぅむ」
[メイン] 西園寺レオ : 「不安で、それでも貴方の為になりたくて」
[メイン] 西園寺レオ : 「埋められたくて、埋めたくて」
[メイン] ゼムナス : 静かに、彼の肩に手を乗せる
[メイン] 西園寺レオ : とは言っても、もう━━━━━━
[メイン] ゼムナス : そして、そのまま抱き寄せる
[メイン] ゼムナス : 「…今、行うのは…違うかもしれないが」
[メイン] 西園寺レオ : 「...ふぁっ!?」
[メイン] ゼムナス : 「私が、したくなったらしい」
[メイン]
西園寺レオ :
30、20、10と。
その時を告げるカウントダウンは続いて。
[メイン] ゼムナス : 「そうだな、それと…」
[メイン] 西園寺レオ : 「...ふぁ」
[メイン] ゼムナス : 「お前は、私の為になった…間違いなくな」
[メイン] ゼムナス : 「そしてひとつ聞いておこう」
[メイン] ゼムナス : 「私もまた、お前の為になれたか?」
[メイン]
西園寺レオ :
少し不安げな表情に。
「心」というものを感じた気がして。
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ。」
[メイン] ゼムナス : 「それはァ…よかった」
[メイン] 西園寺レオ : 「今のゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「…?」
[メイン] 西園寺レオ : 「━━━とても、かわいいですよ?」
[メイン] 西園寺レオ : 影が重なり。
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] 西園寺レオ : 花火が打ち上がる。
[メイン] ゼムナス : 「っふ、ふふははは…ははは」
[メイン] ゼムナス : 「そうか、お前には…そう見えたか」
[メイン] ゼムナス : 「随分と、おかしな感想だが…」
[メイン] ゼムナス : 「素直に、受け取っておく」
[メイン] 西園寺レオ : 「あはは」
[メイン] ゼムナス : 「お前にとって、褒め言葉だろう?」
[メイン] 西園寺レオ : 「そんな所も、かわいいです」
[メイン] ゼムナス : 「お前も、だ」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、ゼムナス様の言葉なら全てが」
[メイン] 西園寺レオ : あ。
[メイン] ゼムナス : 「可愛らしい奴か、成る程」
[メイン] ゼムナス : 「今なら、わかるな」
[メイン] 西園寺レオ : 「不意打ち、ずるいです...」
[メイン] ゼムナス : 「…ははは」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] 西園寺レオ : 「...」
[メイン] ゼムナス : 「今思えば、コレまでの感情は」
[メイン] ゼムナス : 「表に出ずとも、私の奥底で感じていたようだ…」
[メイン] ゼムナス : 「…それが、開くだけでここまで溢れるとはな」
[メイン] 西園寺レオ : ただ話す言葉が、心をきゅうと締め付けるほどうれしくて。
[メイン]
西園寺レオ :
自分に向けられている事、そして何より。
ゼムナス様がどこか楽しそうなのが。
[メイン] ゼムナス : 「お前の、目論み通りだな」
[メイン] ゼムナス : 「心を、思い出した」
[メイン] 西園寺レオ : 「それは、よかったです、とても」
[メイン] ゼムナス : 「ああ、よかった」
[メイン] ゼムナス : 「…今なら、わかる」
[メイン] ゼムナス : 「お前の言葉の真意や、その顔の意味」
[メイン] 西園寺レオ : 汲み上がるものを、抑え込むようにして。
[メイン] ゼムナス : 「私にかけてくれた言葉の一つ一つに意味を込めていた事も」
[メイン] ゼムナス : 「だからこそ、私も私の心を込めて伝えよう」
[メイン] ゼムナス : 「ありがとう、レオ」
[メイン] 西園寺レオ : あ。
[メイン] 西園寺レオ : 「ぜむなす、さま」
[メイン] ゼムナス : 「…どうか、したか」
[メイン] 西園寺レオ : なにも、おさえられなくなって。
[メイン]
西園寺レオ :
「じぇむなしゅ...さまぁ」
雫の浮かんだ眼が、合ってしまう
[メイン]
ゼムナス :
「…ふふ」
それを、静かに指で掬う
[メイン] ゼムナス : 「その顔を意味、涙の意味も、何となくわかるが」
[メイン] ゼムナス : 「それでも、見れてよかった」
[メイン] ゼムナス : 「一つ、教えて欲しい」
[メイン] ゼムナス : 「私は…今、笑えているか」
[メイン]
西園寺レオ :
目の前にいるゼムナス様。
空よりかかる光が、より貴方の存在を浮かび上がらせる気がして。
[メイン] 西園寺レオ : 「とても、すてきな笑顔だと思います」
[メイン] ゼムナス : 「……そうか」
[メイン] ゼムナス : ならば、言葉を飾らぬとも
[メイン] ゼムナス : その顔が、私の答えを見せただろうか
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス、さま」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス、さま。」
[メイン] ゼムナス : 「……あァ」
[メイン] ゼムナス : 「お前も、美しい笑顔だな」
[メイン] ゼムナス : 「レオ」
[メイン] 西園寺レオ : 「...」
[メイン] 西園寺レオ : 「嬉しいです」
[メイン] 西園寺レオ : 「でも、もっと」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] 西園寺レオ : 「私を見て、かわいいって」
[メイン] 西園寺レオ : 「今の私は...そう言ってほしいんです」
[メイン] ゼムナス : 「……そうか」
[メイン] ゼムナス : 「恐らく、そう言ったところも」
[メイン] ゼムナス : 「可愛らしいのだろうな」
[メイン] 西園寺レオ : 「...」
[メイン]
西園寺レオ :
ただ、待つ。
欲しがるように...ねだるように。
[メイン] ゼムナス : 「かわいい、ぞ」
[メイン] ゼムナス : 「レオ、お前はしっかり」
[メイン]
ゼムナス :
「.......うむ」
すこし、言いなれない言葉だったが…
[メイン] ゼムナス : この感情を表すならば、その言葉なのだろう
[メイン]
西園寺レオ :
込み上がるのは。
さっきとは違った煌めきで。
[メイン] 西園寺レオ : ただ、「とても」
[メイン]
ゼムナス :
「…」
酷く、顔が熱い
[メイン] 西園寺レオ : 「とてもうれしい、です。ゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「そう言ってもらえて、よかった」
[メイン]
西園寺レオ :
それは素直に。
まっすぐに、出すことができました。
[メイン] 西園寺レオ : 「やっぱり」
[メイン] ゼムナス : 「…」
[メイン] 西園寺レオ : 「ゼムナス様も、かわいいです」
[メイン] ゼムナス : 「それは、そうなのか…ああ」
[メイン] 西園寺レオ : 胸に、更に飛び込むようにして。
[メイン] ゼムナス : 空だった心に満ちている想いは、溢れ出る程に揺らぐが、嫌な心地ではない
[メイン] ゼムナス : 想いのままに、彼と関わり
[メイン] 西園寺レオ : くい、と身長差のあるゼムナス様の顔を見て。それだけで。
[メイン] ゼムナス : 思い出に、意味を持たせる
[メイン] ゼムナス : 静かに、胸元の顔を見る
[メイン] 西園寺レオ : 「...分かりますか?」
[メイン] ゼムナス : 「…どうだろうな」
[メイン] 西園寺レオ : 胸の音。今の感情。して欲しいことまで全て。
[メイン] ゼムナス : 「……そうか」
[メイン] ゼムナス : ...私は…
[メイン] ゼムナス : 静かに、腰を屈め...
[メイン]
西園寺レオ :
身体接触。
おなかを、胸を通じて。全てが伝わってしまったような気がして━━━
[メイン] ゼムナス : 想う事を、してみせた
[メイン] 西園寺レオ : 顔が近づいて。
[メイン] ゼムナス : ...
[メイン] 西園寺レオ : ...
[メイン] 西園寺レオ : 「しあわせです、とても」
[メイン] ゼムナス : 「...あァ」
[メイン] ゼムナス : 「そうだな」
[メイン]
西園寺レオ :
そして、貴方も。
そうであってくれたならどれほどうれしいことでしょうか。
[メイン] ゼムナス : 「.......幸せだ」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい」
[メイン] ゼムナス : 「…レオ」
[メイン] 西園寺レオ : 「はい、ゼムナス様」
[メイン] ゼムナス : 「そろそろ、帰ろうか」
[メイン] 西園寺レオ : 「えぇ、帰りましょう」
[メイン] 西園寺レオ : 「私たちの、家に」
[メイン] ゼムナス : 「ああ…私たちの、家」
[メイン] 西園寺レオ : 「ええ、私たちの」
[メイン] ゼムナス : そうして、私は
[メイン] ゼムナス : 彼に、手を伸ばしてみせる
[メイン] ゼムナス : 今度は、私が手を引こう
[メイン] 西園寺レオ : 「あ、私が最後に一つ教える事があります」
[メイン] ゼムナス : 「…ほう」
[メイン] 西園寺レオ : そして私は、その出した手に応えるように重ね合わせ━━━━━━
[メイン] 西園寺レオ : 「いくつでも、重ねられますから」
[メイン] ゼムナス : 「…ああ」
[メイン] 西園寺レオ : 「この手も、私たちも」
[メイン] ゼムナス : 「重ねていこう」
[メイン] ゼムナス : 「心だけでない、幾つもを…」
[メイン] 西園寺レオ : 少しずつ、花火が上がる数も少なくなっていって。
[メイン]
西園寺レオ :
ただ、月明かりに照らされる闇の中で。
一つの影だけが重なるように伸びていました。
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
アンシャングデュエット「ラビットランド」
─────終
[メイン] GM :
[メイン] GM : 宴です!!!!!
[メイン] ゼムナス : 宴だァ~~~~~!!!
[メイン] 西園寺レオ : 宴です〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
[メイン] GM : すごい すごかった
[メイン] ゼムナス : あァ…
[メイン]
西園寺レオ :
私ドキドキしちゃいました!
びっくりですね!とても良かったです!
[メイン] ゼムナス : いい、卓だったな
[メイン]
GM :
僕も何度も死にました
本当に……素晴らしい卓でした
[メイン] GM : よくやりました!!!!!お二人は誇りです!!!!
[メイン] ゼムナス : ゼムナスで、ドキドキするとは
[メイン] 西園寺レオ : うわ!ありがとうございます!
[メイン] ゼムナス : うわァ!ありがとう…!
[メイン] 西園寺レオ : キンハラにキンハラをぶつけただけなのですが...ここまで上手くいくとは思ってなかったです!
[メイン] 西園寺レオ : 上手に球を返してくれてお腹いっぱいです...
[メイン] ゼムナス : こちらこそ
[メイン] GM : すーーーごい綺麗でしたね……キャッチボールが美しすぎる……
[メイン] ゼムナス : いい感じに、原作要素を絡められた
[メイン] GM : ええ、ええ……本当に……